沖縄最北端の守護神

はいさい!

しまんちゅ工房のあらかきです!

今朝は、沖縄県最北端に鎮座している村落獅子をご紹介します。

ただ最北端といっても

村落獅子は、琉球石灰岩で制作されているのが殆どなので
現存していて確認できることから最北端という説明をしますが

もしかすると何処かにまだあるように思います。

というのも

沖縄は尚巴志という英雄が出るまで北山、中山、南山という三つの勢力に別れていました。

また、その勢力とは小さな組織があつまった連合体だとも言われています。


その大きな勢力のひとつ、
北山は世界遺産にも登録されている今帰仁城を拠点にしています。

その今帰仁城周辺には村落があって栄えていた筈なので、
村落獅子がないのが不思議なのですが、

沖縄では今でも北部、中部、南部といった独特な文化圏ももちあわせているので、
村落獅子ももしかすると北部ではあまり浸透しなかった事も考えられます。

もう少し勉強してみます!


今朝紹介する村落獅子は、その今帰仁から東へいった東村の中にあります。

東村は当店がある与那原町とも歴史的なつながりがあります。

東村をはじめとした東海岸から北部の豊富な木材をやんばる船で与那原の港へ運び、
那覇へ運んでいた時代があります。

与那原ではその豊富な木材と隣町にある豊富な「くちゃ(黒泥)」で赤瓦の名産地になります。

祖父も新垣花鉢工場を祖母と立ち上げる前は、この木材を馬で運ぶ「馬車すんちゃー」と呼ばれる仕事をしていました。

その木材は東村からやんばる船で運ばれてくる。


そう考えると
これから紹介する村落獅子は、そのやんばる船を見守っていた可能性もあるのかな?と思うのですが
どうでしょうか?


ただ紹介する村落獅子が見ている方向はどう考えてもマングローブが生い茂る汽水域から
海へはいる入口であり出口の方向なのです。

さらにその先には山もあるので
火伏せの役割をもっていたのでしょうか?

もう少し調べてみたいと思います。


沖縄最北端の守護神



慶佐次の村落獅子が見ている景色です。


与那原へ向かうやんばる船もその視界には入っていたら考え深いモノがあります。


沖縄最北端の守護神


静かに佇む村落獅子がとても大好きです。



沖縄最北端の守護神



村落獅子のほとんどは琉球石灰岩で制作されます。


琉球石灰岩とは最低でも一万年

珊瑚や貝殻などが堆積してできた沖縄にしかない石灰岩です。

多孔性があるので
雨風にはもろい。


なのでこのように年月が蓄積されていくとかけていくのですが

その自然がおりなす造形が神秘性をおびて
神社にある神木のような迫力と美が僕をあっとうしてくれます。


だから自然と手を合わせる。

今回もしっかり御挨拶してきました。


沖縄最北端の守護神



今では、琉球石灰岩で制作した村落獅子を設置するような事はなくなってしまいましたが、
逆に沖縄では一般宅に様々なシーサーを設置しています。


個人の平和を願うシーサーももちろん素敵ですが、

村落獅子のように地域を守護するシーサーも素敵ですし
沢山の人の想いが入るので、オーラが強い!


どうか村落獅子が地域から親しまれ存続できますように
これまでの守護神としての活躍に心から感謝をこめて
これからもブログで紹介していきたいと思います。


有難い存在です。


沖縄最北端の守護神


後姿がなんともいえません。


何かを背負っているような?

木材を切り出して運ぶ東村のたくましい人を応援するような
あるいは
子供達をおんぶしている「あんまー」かもしれません。


あるいは大きな大きな尻尾なのかもしれません。


僕には、やんばる船にのりこむ
旦那さんを後ろから抱きしめている様子にも見えます。



風化している造詣は、なんともいえない魅力があります。

また
村落獅子を紹介していきますので
見てやってください。


今朝もお越しいただき、また最後までお付き合いいただきありがとうございました。


ぐぶりーさびら(失礼いたします)





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店舗情報

店名

しまんちゅ工房

住所

〒901-1302
沖縄県島尻郡与那原町字上与那原364−1

TEL

098-946-3035

営業時間

10:00~17:00

定休日

水曜日・木曜日

URL

https://www.shimancyu-koubou.com/seesaa.html


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