父が作る屋根獅子

はいさい!

しまんちゅ工房のあらかきです!

今日もシーサーを全国へ世界へお届けしてまります!!!


今から72年前・・・。


祖父が祖母と一緒に立ち上げたのはシーサー屋さんではなく新垣花鉢工場でした。



父が作る屋根獅子



今は沢山のホームセンターと呼ばれるDIY屋さんやインテリアさんが沢山ある時代ですが、

戦後、な~~~んにもない時代です。

作るだけ売れていった時代。


トラックに積んでは都市部だったり、交通の要で露店を出しても飛ぶように売れたようです。


花鉢だったり、レンガだったり

その後

父の代で屋根瓦を制作していきます。


設備投資をして大型の機械をいれてどんどん瓦を制作していく、

その頃になると祖父は第一線からはずれて
「鬼瓦」を手作りしていきます。

手造りと言っても型でかたどりした後に整えていく。

また
鬼瓦といえば

「鬼」をイメージされますが鬼瓦にもいろいろ種類がありまして沖縄の鬼瓦はとてもシンプルなんです。


父が作る屋根獅子


写真は実家の屋根にある鬼瓦

祖父が制作しました。



祖父は、鬼瓦を制作しながら友達からシーサー作りも学びます。



60歳をこえた頃からやり始めるので祖父のシーサーは可愛らしい作品です(^^)


その間
父はずっと屋根瓦を制作していくのですが・・・。



土をこねる土錬機に利き腕を挟まれる大きな事故にあいます。

父は第一線から離れ祖父に言われてシーサーを制作していきます。

もともと
屋根瓦を制作していたので父が多く手掛けたのは「屋根獅子」です。


という事で!


年末から年始にかけて

父の屋根獅子の新作をお披露目していく予定です!


久しぶりに沢山の屋根獅子を制作してもらいました。

沖縄では対のシーサーが一般的ですが、勾配屋根に直接置くシーサーに関しては
口があいた一体を屋根獅子として置く事が多いのです。


ですので

屋根獅子は、一体として存在するのですが
これがなかなか貴重なんです。

というのも
沖縄でもほとんど瓦屋根の勾配に乗せる事が減ってきました

そのかわり、
門柱の上は壁に飾る面タイプのシーサーが多くなります。


ですので単体の屋根獅子を普段から制作される職人さんはいなくてほとんどが対のシーサーになります。


今回父に制作してもらったのは最初から屋根勾配に設置する単体の屋根獅子です。


さらに!今回は、三州瓦にあう色をしておりますので

三州瓦屋根の皆様にぜひ!見て頂きたいと思います(^^)

ちなみに!三州瓦とは愛知県で生産されている粘土瓦で、石州瓦、淡路瓦と並ぶ「日本三大瓦」の一つであります(^^)

父も瓦工場を経営していたころ視察にもいったそうです。

そんな父が手掛ける久しぶりの屋根獅子


以前の作品はこちら!


父が作る屋根獅子


怖いですよね~~

お蔭様で完売してないのですが※一つは4代目の為に残しています


50代の時の作品です。


現在72歳になる父です、50代の時に制作していた怖いシーサーはもう作れないようです。

技術的には怖いシーサーを制作するのは可能なのですが
どんどん父の作風は進化しています。


「守り神」とはどういう事なのか?72年分の哲学がこめられた作品になっています。




ぜひ!見てやってください。

また今回も
僕が釉薬を施していきます。


面白い色を考えていますのでこうご期待です!

ただ、
父の作風をじゃましないように父がイメージしている色を出す事に専念します!


また
なぜ72歳になった父の作品が、進化していくのかを説明させてください。


殆どの職人さんは、受注生産の形なので「進化」させるとお客様の要望に沿わない事になります。

「写真」のような作品がほしい。


ただ父の場合は

好きなように制作しています。

出来たモノをお客様に選んで頂く・・・。


職人冥利につきる仕事をしていますし、
僕はそのようにしてほしいと思っています。


2023年の10月28日

今日も父は陶土をさわります。

その時

その瞬間

父はよく「土が勝手に動く」」と言いますが

そのような境地で好きに作って欲しい。


心の向くままに


そんな作品を扱いたいですし
またとても誇りに感じます。


そしてそれ以上にこの環境に感謝でいっぱいです。

好きなように制作した作品を購入してくれる方がいる。


大変な有難さです。


72歳

元気ですが難病認定を受けている身体です。


いつまでも制作してほしいとはおもいますが限りがあります。


一日、一日を大切に過ごしたいと思います。



最近、よく夢に祖父と祖母が出てきます(^^)


祖父が「短気は絶対にしたら駄目」と言われました。

おかしいな~~最近僕の短気は治っていますが
祖父に言われましたので
しっかり守っていきます。

あっ

そうか「急ぐな」だ・・・


書いていて気付きました(^^)

急がば回れ




はい!精進していきます。

祖母はというと

ほとんどニコニコしています(^^)



きっと今の僕と父の関係にとても満足しているのだと思います。


祖父母が立ち上げたモノ作り。


僕で三代目。


10代まで続けれるかは僕にかかっているように感じますので気合入れていきます!



さ~~~!!!今日もはりきってまいりますので
ゆたさるぐぅとぅ!うにげ~~さびら~~~


またやーさい(^^)


今日も最後までお付き合い頂きいっぺー!にふぇーでーびる


皆様は良い週末をお過ごしください


ぐぶりーさびら(失礼いたします)





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店舗情報

店名

しまんちゅ工房

住所

〒901-1302
沖縄県島尻郡与那原町字上与那原364−1

TEL

098-946-3035

営業時間

10:00~17:00

定休日

水曜日・木曜日

URL

https://www.shimancyu-koubou.com/seesaa.html


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